2年前、京都に行く時の新幹線で能楽師の辰巳満次郎さんと出会いました。
宝生会の小林晋也さんという友人がいてたので、新幹線で声をかけました。
いつか辰巳さんの舞台を見たいと思っていたら、また引き寄せです。
5周年のゲストにも来てくれた高校の同級生(元タカジェンヌ)の華村りこちゃんが、なんとお芝居で共演することになりました。これはご縁と思い、昨日「群青に散りゆく」をキンケロシアターで観て来ました。
特攻兵を選んだ息子の物語。
歳を取ると涙もろくなると言いますが、最近の私は悟ってしまったのか??それとも冷たい人間になっちゃったのか涙が枯れてしまったのか???
最近泣くことがなくなりました。
昔はすぐに感動してウルッとしていたのですが、最近、全くありません。
ところが2時間20分の舞台、飽きるどころか最初から釘付けになり、何度か涙がこみ上げて来たのです。
昨日はMRIの検査もあり、その後の重いお芝居に、どこか死生観について考えこんでしまったようです。
身内を日本の為と特攻隊に出す。
死ぬとわかっていて送り込むのです。
10代の一番良い時に、若者たちも特攻隊に志願する。
そこには家族がいても恋人がいても関係ない・・・・。
死と隣り合わせであるから、人々の繋がりや思いやりには切ないくらい美しいのです。
先日、お客様が言っていました。
「隣の家にお醤油を借りる文化。今の子達はそに文化すら知らない」
昔の日本は辛いことも嬉しいこともみんなで支えあったり喜びあったりする人情のある国でした。
PEANUTS CAFEでのんびりランチとお茶して過ごす時間。
小さな幸せだけど、今を大切に生かされていることに感謝だなって本気で思うお芝居でした。
そして大変な時代を生き抜いたご先祖様に感謝し、出会った人のご縁は大切にしたいと思います。
もうすぐ還暦。
りことは全く違う人生を歩んでいるけれど、机を並べた仲。
人生のサードステージを楽しく歩んでいきたいと思いました。
今度は満次郎さんの能も観にいきたいと思いました。
KIKCAFE
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