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愛別離苦

最近、何かお知らせが来ていると思っていました。

一昨日の虹もお客さんのマンションにかかったので、まさか虹の階段をのぼっていったんじゃないのかな??と半信半疑で見ていました。

昨日の芳香現象も誰かお店に来ていると、ちょっと不思議な気持ち。

どの現象も怖いものではなく、穏やかな気持ちで体感していました。

今日、家を出ると、虹がかかったマンションの住人から、KIKCAFEの常連さんの森さんの訃報を聞きました。

KIKCAFEにはシニアの御三家がいて、3人とも強烈な個性があってシニアのガキ大将みたいな人達でした。

昨年、その中の1人が天国に行ってしまい、また1人保土ヶ谷(KIKCAF)から消えてしまいました。

救急車で運ばれる前日に年金が出たからと髪をさっぱり切って久々ネガティ ブな発言をしていて(どこか寂しそう)少しお喋りしたのが最後です。

KIKCAFEに来ない日も、何度も保土ヶ谷の街を歩き回っていたので、名物おじいさんが消えた事は、やっぱり寂しいのです。

京都から帰ってきてから、私らしい時間が過ごせていなかったので、静寂を求めて鎌倉に行きました。

雑踏から離れたくなった時に行く場所は一条恵観山荘です。

昭和34年に京都から移築しただけあって、この空間は鎌倉でなく京都を感じる事ができるのです。

 

ちょっと切ない気持ちでかふぇ楊梅亭で6周年イベントのタイムスケジュールの作業。

今回、お坊さんにリクエストした質問は愛別離苦。

訃報を聞いたばかりなので心に響きます。

生きていたら、どんなことでも乗り越えられると思っています。

でも一番悲しいのは、やっぱり二度と会う事、話すことが出来なくなる死です。

人が亡くなれば、守り神が増えたという私の考えですが、やっぱりそこまでに至るまでは、そんな簡単なものではありません。

身内や友人だけではなく、お客様もオープンから6年で何人かの人が旅立って行きました。

亡くなった事実より、もう話せないということが一番寂しい事だと思います。

友達も家族も恋人も、明日がないかもしれないという気持ちで接する事が大事だとつくづく思います。

家族も親友も恋人も必ずさよならする日があります。

人と寄り添って生きる事、人に依存して生きること、今は満足かもしれないけど、その日が来る時にそなえて自立出来ている人間である必要があると思います。

 

山百合の側を通ったら良い香がしました。

五感を楽しめるのも生きている証拠。

 

世界150国を訪ね、チェロに声楽に読書・・・。

インテリの腕白おじいさん、最後の虹をかけるとは粋な事をやったなと、笑顔になりました。

 

KIKCAFE

横浜市保土ヶ谷区岩井町29-4

045-334-1114

 

 

 

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megumi

大手ハウスメーカー、インテリア業界でインテリアコーディネーターを経験。福祉住環境コーディネーターとしてデイサービスのプロデュ―スを経験しシニア業界に興味を持つ。40代から出版界に入り、出版、イベント、OEMの企画、アーティストプロデュ―スを経験。

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