毎日KIKCAFEのカジュアルなインテリアとカラフルなインテチアの中にいるので、お休みの日とかは非日常を味えるお店を探してしまいます。
ハウスメーカーやインテリア業界にいたせいか、食べる事より居場所にお金をかける傾向にある私です。
そこにいさせてもらうと思うと珈琲の価格が高くても場所代と思えば、無駄遣いとは感じません。
素敵なインテリアと美味しい飲み物と耳に優しい音楽があれば私にとっては最高の贅沢です。
インテリアコーディネーター時代、資格があっても現場を知らない人と沢山美しい物を見てきた人とでは出来上がった作品に大きく違いがありました。
美味しい食事を作る人は美味しい物を沢山食べてきたから作れるのと同じで、自分の私生活を楽しむためには、色々なところに足を運ぶ事が一番の勉強なのです。
常にモデルハウスの素敵な室礼の中で仕事をしていた私もお店をオープンしてからは、ほぼKIKCAFEの中でお客さんを待って毎日の売る上げと睨めっこ。
インテリアや雑貨に目を向ける事どころかカフェ巡りもほぼする事がなくなり、お店経営してても全然ワクワクしなくなってしまったのです。
自分のお店を守るためなら遊ぶのも贅沢と罪悪感を抱いてしまったのです。
でもコロナにより、夜間営業をやめたり緊急事態でお店を閉めたりと、時間がポカンとあいた事がきっかけで自分を取り戻すことが出来たのです。
そんな事を思うとコロナの環境の変化も私にとっては悪い事ばかりでなかった気がします。
先日ふらっと立ち寄った鎌倉の自家焙煎珈琲 玄さん。
昭和の雰囲気を感じる珈琲屋さんです。
満席だったのでカウンターに座りました。
ワイシャツ姿のマスターが目の前で珈琲を淹れてくれるのです。
一番の魅力は有田焼や清水焼の和食器が並んでいて自分で好きな物を選べる事。
カフェインが苦手で、軽めの珈琲ばかり選んでいた私ですが、珈琲通になればなるだけ濃いめの珈琲が好きになってきました。
クラシックと珈琲と好きな食器。
いつか小さい珈琲屋さん(私の好みの食器だけ集めた)を自然いっぱいのところでやりたいななんて、又ちょっと欲が出ちゃったり。
放浪癖は直らないから、気まぐれでしか開かない珈琲屋さん(笑)
そんなに世の中甘くないので夢と妄想に留めて、それでも幸せな気持ちになります。
4月のKIKCAFEの帷子珈琲は私の好みでブラジルセラードです。
柔らかな苦味と穏やかな酸味を楽しめる昔ながらの珈琲です。
明日は横山玖汪先生の鑑定です。
お待ちしています。
横浜市保土ヶ谷区岩井町29ー4
045-334-1114